1.緊急地震速報はどれだけ浸透したか? 2008年10月2日
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昨年の今日、10月1日午前9時から配信が始まった気象庁の
一般向け緊急地震速報。一年が経過して、緊急地震速報はどれだけ
浸透したのでしょうか。いくつかの調査をもとに検証してみます。
一般向け緊急地震速報が出された回数は、合計【8回】。
8月に行われた読売新聞の調査(*1)によれば、「緊急地震速報は、
地震の被害を減らす効果があると思うか」という問いに対して、
「効果あり」と答えたのが 73% と報告されています。
内訳は、「大いに効果がある」20.5%、「多少効果がある」52.9%、
「あまり効果がない」20.1%、「全く効果がない」4.5%、
「答えない」2.0%です。
また、少し前になりますが、8月11日気象庁が発表した「岩手・宮城
内陸地震における緊急地震速報の利活用状況について」という報告が
あります。
http://www.jma.go.jp/jma/press/0808/11b/0811eewchousakekka.html
(ページを開いた一番下にあるPDFファイルをぜひご覧ください)
岩手・宮城内陸地震は、緊急地震速報の一般への提供開始後、
被害を伴う初めての地震であったため、各県の気象台が聞き取り調査
を行ったもので、地方自治体をはじめ、専用の受信端末を利用している
学校や幼稚園、及び新聞等で利活用状況が報道された事業所など、
48 機関に対する調査結果がまとまっています。
これを見ると、専用の受信端末を利用して高度利用者向け緊急地震速報
を受信した38件のうち、有効に活用できたのが約6割の23件、
間に合わなかったのが7件、活用できなかったのが3件、不明5件と、
有効だった事例が顕著です。
一方、総務省消防庁が衛星を通じて配信しているJ-ALERT については、
猶予時間が少なく放送されない場合や放送が間に合わない場合が
多かったことがわかります。
以下のような具体的な利活用例もまとまっています。
(7月のKKNカブトニュースで示した白石中学校の事例も含む)
ぜひ、ご参照ください。
●仙台空港(宮城県名取市)
表示器を参考に、管制官が航空機に対して上空で待機するよう指示した。
●幼稚園や保育所(宮城県仙台市3 箇所、石巻市、大崎市)
専用端末で受信し、園児らを安全な場所に誘導し、身の安全を確保した。
●製造関係(宮城県大衡村)
専用端末で受信し、また、自営の地震計も動作したことから、館内放送
及びガスの緊急遮断を実施した。放送がS 波到達の4.2 秒前だったため、
退避行動をとろうとした際には大きな揺れが来たと思われる。
●流通関係(宮城県仙台市)
専用端末で受信し、館内放送を実施。倉庫内にいた作業員に連絡し、
屋外に退避。
まとめると、緊急地震速報がこの一年で国民生活に深く
浸透したのは間違いありません。受信端末で高度利用者向け
の緊急地震速報を活用できた実績も広がっています。
これからさらに一年で、より身近なものになっていくことは
間違いなさそうです。
(*1) 実施主体:読売新聞社 調査日:2008年8月9日、10日 対象者:全国の
有権者3000人(250地点、層化2段無作為抽出法)
実施方法:個別訪問面接聴取法 有効回収数:1788人(回収率59.6%)
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2.新型の海底地震計、いよいよ運用開始
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東海・東南海地震に備え、7月から気象庁が静岡・御前崎から
三重沖にかけての海底に敷設したケーブル式新型地震計があります。
(6月のKKNカブトニュース参照)
この地震計の地震監視業務への運用がいよいよ本日10月1日より
開始されました。
緊急地震速報への活用は、来年4月以降の早い時期とされていますが、
これによりまた一歩、地震リスクを回避できる可能性が増しました。