------------------------------------------------------------------------------ 1. 速報を多くの国民が初体験! ------------------------------------------------------------------------------
最大震度6強を記録した、6月14日の岩手・宮城内陸地震。 多くの国民が緊急地震速報を初体験した地震となりました。
地震で「山が崩れた」映像は衝撃です。 大規模地すべりが30ヵ所、小規模の土砂崩れや地すべりも 入れると300ヵ所に及び、多くの死傷者が出ると共に、 宮城県内では、一時2万9000戸が停電(東北電力発表)、 エレベーターの閉じ込め事故も8件報告されました。
震度6強を記録した震源地周辺では速報は揺れの後となりました。 地震の初期微動検知から4秒後には出されましたが、 震源の深さが8キロと内陸の浅い地震だったこともあり、 半径約30キロで間に合わなかったのは残念です。
しかし、震度6弱を観測した場所では、揺れの数秒前に速報できた 所が多いのも事実です。 震度6弱を観測した宮城県大崎市古川では5・38秒、 5弱だった仙台市宮城野区で15・32秒など、 現実に猶予時間を確保できた報告が多数あがっています。
震度4以上を観測した広い地域で、 揺れが到達する数秒から数十秒前に速報が届けられており、 機能面では一定の成果を上げたと言えるでしょう。
------------------------------------------------------------------------------ 2. 学校での避難にも有効でした! ------------------------------------------------------------------------------
今回の地震は、中国四川省の大地震の直後だっただけに、 学校での被害にも注目が集まりました。 幸い土曜日の発生で、学校での人的被害はほとんどありません でしたが、読売新聞によれば、宮城県白石市立白石中学校にいた 生徒約100人全員が、揺れの到達前に無事避難していたことが、 東北大災害制御研究センターの調査でわかっています。
白石中は震源地から約100キロ離れており、 緊急地震速報を揺れが到達する21秒前に受信。 地震を警告する放送が流れ、生徒たちは地震前に机の下などに避難し、 けがはなかったということです。
結果的に学校では、岩手・宮城の両県の公立小中学校のうち、 少なくとも22校(岩手14校、宮城8校)で天井や壁が はがれ落ちる被害が出ていたことが、各自治体などのまとめで わかっています。
主な被害は、水道管破裂、ガラス割れ、壁の亀裂などですが、 以下のような具体的被害報告もあります。 ・コンピューター室の壁が長さ約2mはがれ落ち、近くのプリンターを破損 ・約7mの高さの体育館の屋根から石こうボードの板が計12枚落下。 ・音楽室の天井からコンクリートの塊が落ち楽器が破損。
産経新聞によれば、全国の公立小中学校の校舎や体育館 約12万7000棟のうち、現行の耐震基準の適用前に建てられ、 未改修の建物が約4万3000棟(33・9%)あり、 このうち約1万棟(8・4%)は震度6強で倒壊する危険性が高いことが 文部科学省の調査で分かったそうです。
耐震補強の予算取りが難しくとも、まずは緊急地震速報という 選択肢は、現実味を帯びてきたと言えそうです。
------------------------------------------------------------------------------ 【カブト・防災マメ知識】No.004 火災報知器が義務化されました ------------------------------------------------------------------------------ 各市町村条例によって違いますが、早いところで、先月6月1日から 既存の住宅にも火災報知器の設置が義務づけられることになりました。 火災報知器にはいくつかの方式があり、それぞれ適した設置場所があります。 直接火を扱う台所には、一定の温度を超えたときに感知する定温式熱感知器がベター。 普段は火を扱わない居室などは急に温度が上がったときに感知する差動式熱感知器が 向いています。 煙の通り道になる廊下や階段、熟睡中の異変に気づきにくい寝室などは、 煙感知器が良いという具合です。お問い合わせは、kkn@kabto.commまで。
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