MIT:マサチューセッツ工科大学のBCP研究
(正確にはレジリエンシ-の研究:レジリエンシー=復元力:外圧により変形した形が、後に元の形に戻る力のこと)
2001年9.11米国同時多発テロを受けて、2002年初頭にスタート。
サプライチェーン検討会は「経済インフラに対するテロ攻撃の可能性とその
攻撃による被害研究」を始めたが、ここでまず明らかになったのは、
企業のセキュリテイーやレジリエンシ-(復元力)について明確な経営指針、
モデル、理論がないことであった。
下記の疑問についての考察をし、
Yossi Sheff 教授により、2005年9月5日まとめられた。
1
企業は各種脅威の優先順位付けと定義をいかにすべきか。
2
大きな被害が出る災害・事故・事件に共通する特徴は何か。
3
企業は災害・事故・事件のタイプを知らずに、対策を準備できるか。
4
企業は脆弱性を増加させずに、業務のスリム化を行えるか。
5
意図的な攻撃は、事故や偶発自称とは本質的に異なるのか。
6
数多くの出来事が同時に起こる日常業務の中で、災害・事故・事件はどのように検地され得るか。
7
レジリエンシーが企業文化に与える影響は何か。
8
セキュリテイに関する投資と企業ミッションとの関係はなにか。
9
コストを正当化するために必要なものはなにか。
リスクマネジメト(BCP)体制のあるかないかで明暗を分けた事例紹介
1
ノキアとエリクソン
事故
フィリップス社:オランダ本社
米国中西部・アルバカーキ社で2000年3月17日金曜日夜工場落雷。
半導体第22番製造ラインの拡散炉が火災、自衛消防隊、約10分後に鎮火。
火災から2週間後、復旧に数ヶ月かかることが分った。
この事故で携帯電話シェアによる結果は?
ノキア シェア 27%→30%にアップ
エリクソン シェア 12%→9%にダウン→2001年4月携帯電話事業からの撤退検討
2
阪神・淡路大震災:マグニチュード(M)7・2:1995年1月17日:
神戸 中小靴メーカー:年間3,400万足の製造実績あったが・・2004年になっても・・・
3
米国 カリフォニア州のノースリッジ地震:1994年1月
この災害で公共交通機関であるメトロリンクとMTAが3年後も地震前の4倍維持している。
新規の乗客は道路が修復されて後も鉄道・バス利用を続けた。
競争相手が事業を中断している時に、工夫をして新たなビジネスチャンスを捉えた事例。
4
1999年の台湾集集地震
デル社はマ-ケット・シェアを伸ばせたのにアップル社はシェアを失った。
TSMC(台湾半導体会社)地震から数分の間に米国の営業本社との連絡回復、
7時間後に顧客からの問い合わせに対応する24時間ホットライン設置、
アナリストと報道機関も重視し、地震後の5日間に100回以上のインタビューに応じ、
結果的に同社はアメリカ広報学会からその模範的なコミュニケーション・キャンンペーンに
対してアンビル賞の銀賞を受賞した。
5
津波検出システム(ブイに搭載された8個の深海センサーと約100基の沿岸モニター)
1948年から太平洋に敷設:米国と日本。
2004年12月16日の津波で17万5千人を超える死者を出し、数億ドルの被害がでたが、
インドネシア、タイ、マレーシア、インド、スリランカ、バングラディッシュ、モルジブ、アフリカ東海岸
のソマリア地域では警報が発せられなかった。
6
SARS 2003年アジアに発生
インテル社のスポークスマン
「問題が起これば、必要な生産量を周辺拠点にシフトすることができる。
我々は、弱点を持たないようにシステム設計している」と発言。
秘訣は「Copy Exact !」
上記内容下記で参照ください。
推薦図書 3
「企業のレジリエーションと事業継続マネジメント」
サプラチェーン途絶!その時企業はどうしたか?
事例から学ぶ事業中断とレジリエンシ-(復元力)構築
YOSSI SHEFFI 著
渡辺研司・黄野吉博 監訳
日刊工業新聞社 ¥3.400+税