口蹄疫=家畜の伝染病のひとつ。
鯨偶蹄目(豚、牛、水牛、山羊、羊、鹿、猪、カモシカ、など蹄が偶
数に割れている動物)およびハリネズミ、ゾウなどが感染する口蹄疫
ウイルスによる感染症。
日本では、家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されてお
り、対象動物は家畜伝染病予防法により牛、めん羊、山羊、豚が指
定されているほか(家畜伝染病予防法2条)、同施行令で水牛、しか、
いのししが追加指定されている(家畜伝染病予防法施行令1条)。
国際獣疫事務局(OIE)リスト疾病に指定されている。
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防疫マニュアルの問題点
大阪府立大の向本雅郁准教授(獣医学)(近畿地方唯一の獣医学科)
は、口蹄疫マニュアル(防疫指針)は「机上の空論だった」として
改訂すべきだという。
なぜこれだけ広がったと思うか 「口蹄疫は牛の病気だと思いがち
だが、豚に感染したのが大きかった。豚は牛よりも100倍から2千倍の
ウイルスを体内につくり放出する。
豚の感染力が高いというのは、教科書レベルで書いてある基本的な
ことだ」
1 ウイルスの判定は動物衛生研でしかできないことになっている。
それでは遅く、診断は迅速にやるべきで、都道府県レベルの家畜保健
衛生所に判定権限を下ろすべきだ。
2 早く殺処分・埋却になるが、今回の大規模処分は想定されず、埋
却地が足らなくなった。感染しているのに、殺される順番待ちをして
いる状態を改善しなくてはいけない。
マニュアルは当然書き直されるべきだと思う。
3 空気感染ならば一気に同心円状に広がる。今回は順番に南下して
いるので、野生動物か昆虫による感染の可能性が大きいのでは。
(風を考慮しない場合の仮説)
4 ハエやアブなどの昆虫による感染の場合、牛舎の構造上の問題が
ある。鳥フルでは、防虫ネットを張っていたが、牛舎を完全に封鎖す
るのは現実的ではなかったのだろう
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今年4月9日宮崎県が都農町の農家に立ち入り検査。
口蹄疫と判断せず。
4月20日:国が都農町の農家で感染が疑われる牛を確認。
農林水産省に対策本部設置。
4月30日:農相がメキシコ、キューバ、コロンビアを訪問~5月8日迄
5月20日:日経新聞見出し
「初動遅れの追求、与党からも農相責任論。
口蹄疫対応政権に痛撃」
この結果、殺処分された牛は約6万8千頭、豚は約22万頭。
宮崎県内で飼育されていた牛・豚の4分の1が消失。
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宮崎県内経済への主な影響(日経新聞7月26日)
①
観光:会議・宴会は32施設で3万3636人分キャンセル。
県まとめ、5月末時点。
ホテル:6~7月の売上高が半分ほどに落ち込み。
宮崎市ホテル旅館組合。
ゴルフ場:地元コンペの中止などで25%減。
②
イベント:24市町村で175件中止。県まとめ、6月25日時点。
③
企業収益:宮崎市内の商工事業者の71%が売上減などの影響。
宮崎商工会議所、6月29日~7月7日調査。
ガソリン販売量:前年同期比で2割減。
④
畜産:JA宮崎中央会は畜産業界の損失額を少なくとも800億円と試算。
⑤
運送:県内トラック輸送事業者の47%が売上2割以上減少。
県トラック協会調べ、6月15日時点
家畜や冷凍食品を運ぶ中央運送社長談「宮崎ナンバーは出入り
を断られ、終息が近づく今も続く」
「車両の外側だけでなく運転席も入念に消毒するが、5~6月は
売上が5割減少」
⑥
県内離職者:215人。半数以上が畜産農家以外。畜舎建設や公共工事
が止まった建設業のほか、肉製品加工業や小売、飲食業な
ど幅広い業種に及ぶ。
「畜産農家も厳しいが、国から補償を受けられない商工業者の方がはる
かに厳しい」と内野・川南町 町長。
企業のBCP対策は口蹄疫においても必要です。