仙台リスクマネジメント

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災害・復興から「かいこう」へ

 

絆・災害を超えての続編No4.です。  

2008年 11月23日

 

 今朝のNHK番組(再放送「カンゴロンゴ」を偶然みていたとこ

ろ、「マンションを買うべきか、マンションの本当の価値は?」

というテーマでした。ドラマ仕立ての番組でしたが、そこで強

調していたのは、マンションの場合修繕費用が新築で購入して

から12年後、24年後、36年後とかかることを、きちんと

計算しなさい、ローンの支払いだけを考えてはいけませんよ、

ということでした。

 

 また24年後はその前の1・5倍、36年後はその前の1・5倍

かかるようだからその計算も、というアドバイスでしたが、その時

一番重要なのはマンションの住民同士の仲の良さ、ということでし

た。

 

 住民同士がすれ違っても全く関係のない者同士だったら、修繕費

用のことでトラブルが生じやすい、また近所同士の付き合いがない

ので気楽に転売されて移転されてしまう。その事例として地方のマ

ンションを取材した模様が映し出されていました。

 

 かなり古いマンションなのですが、修繕をしていないという悪循

環のため、現在では半数の方しか居住してなくて、この世帯数では

とても修繕など無理という結論にいたったマンションの現状とそこ

に住んでいる方のインタビューでした。

 

 この番組の結論「マンションの価値は円よりも縁」。

 

 これは災害の時にもいえます。「共助」=「ご近所仲間・人間と

しての縁を大切にして人間関係の絆を紡ぎだす」という発想と実践

がないと、災害の時はもちろん、永住の住みかとしての機能も果た

せなくなる環境をもつくってしまうのではないか?という示唆のあ

る番組でした。

 

 さて「災害発生 その時NPOが出きること」というテーマのパ

ネルディスカッションに戻ります。パネラーとして唯一行政側から

の参加で、宮城県社会福祉協議会に勤務されている北川進さん。

 

 北川さんの冒頭の発言、「社会福祉協議会が中心となって、災害

ボランティア・コーデネーター制度が発足して活動していますが、

皆さん、これだけが正当なボランティア制度ではありませんよ。

 

 この制度だけでは、行政としては災害・被災者の方々の声をひろう

ことは無理だと分っています。私たち行政側としては行政特有の狭

い視野から脱皮したいのです。

 

 行政としては様々な自主的なボランティアの皆さんと連携して、災

害・被災者の方々の声を積極的に聴いていかないと、かえって危険性

をはらむこともあるんです。

 

 現在のところ社会福祉協議会はまだ皆様方との連携がへたな部分が

たくさんあります、ぜひ皆さん自主的に協力お願いします」

 

 この発言を聞いたとき、私は「ほう!このようなもの分りのいい方

が行政にもいるんだ。私も仙台市の災害ボランティア・コーデネータ

ーに登録していて良かった」と素直に喜べました。

 

 北川さんの発言には「やはり公助よりも共助」という発想があるも

のと思えました。コーデネーター役の黒澤からは、「お役所の方にし

てはとても前進的な方」と紹介があっての発言でしたが、北川さん自

身、宮城県北部連続地震、新潟県中越沖地震、岩手・宮城内陸地震な

ど被災地での支援に多数かかわってきたゆえの実感からの発言でもあ

ったと、私は思いました。

 

 同じように被災地支援の活動体験を通して黒澤さんは、「新潟中越

地震の長岡市において、市民の方が明治維新のときの戊辰戦争、太平

洋戦争における空襲、長岡市はすべて廃墟となったが、歴史的にみて

当時の市民たちはこの災害を全てバネとして、以前よりも良くすると

いうことをしてきた。だから今回の地震においても、一つのチャンス

と、とらえ復興を目指すのでなく、前より良くする”かいこう(恢興)”

=事業や制度などを押し広めること。おしひろめること。ひろく大き

くすること)しようと宣言された」という話を聞いたとき、私は感動

しました。

 

 「恢興(カイコウ)」!

 

 自助・公助・共助このすべてが人間という絆の確かさを確認しあい

ながらベストな組み合わせを、あきらめることなく考え、実践するこ

とから「恢興」が始まります。

 

 災害救援において「物資やお金だけでなく、人間としての縁を活か

しきって、絆にもっていく」ことが大切です。

 

 

「恢興の語源については下記WEB参照ください。

http://www.cf-network.jp/index.php?itemid=1078
http://blog.canpan.info/makezu/archive/199