絆・災害においては共助(つながり)が一番大切
絆・災害を超えての続編No3.です。
2008年 11月22日
前号続編No2(11月19日号)で、「自助では自分たちでできる範
囲で災害に対してあらかじめ対策をうっておくことや、災害時に備
えたもので自力で災害に打ち勝つことですが、自力だけでは限界が
あります。やはり”絆”を基にした共助が必要です」と述べました。
この私の持論を裏付けるように黒澤さんが、「都市型災害の特徴
として、阪神大震災においては、地震による死亡者が約6,200名、地
震後地震が原因で死亡された方が約200名となった。重要なのはあれ
だけの災害にもかかわらず被災しながらも生存者として救助されて
生き残ったという人々がいる、ということです。
おおざっぱな統計数字ですが、救助による生存者の約95%が共助
(ご近所の方や災害ボランティアの方々)による手助けであり、約
5%が消防署の救援隊とか自衛隊という公助によるものという事実
が大切です」と話してくれました。
共助について、私自身のご近所付き合いを紹介します。5年半前、
私は現在の地に引越しをしました。幸い5世帯分ある土地の中で一
番最初に自宅を構えましたので、その後約8ヶ月をかけて順番に自
宅が建っていき、4世帯の方が引越しされました。
町内会ではこの5世帯が一つの班となり、初代町内会班長に私が
なりました。我が家では天気の良い日は駐車場の車を2台分を移動
して、そこでバーベキューを時々します。すると同じ班内の子ども
たち(3世帯)が珍しがって寄って食べていきます。近所の方と仲
良くしたいという、私の願いと、「共助計画」を成就する目的もあ
りましたが・・・。
そのようなことから自然とご両親たちも集まり、小さな子どもの
いない同じ班内のご家庭も全員が参加ということになり、班内の楽
しみな行事となりました。天気の悪い日や冬の季節はクリスマス会
やら新年会を各家庭持ち回りとなり、班内全員(2世代、3世代家
庭もあります)が仲良くなっています。
私自身がリスクマネジメント関係の仕事をしているので、自然と、
災害時における協力関係(共助)の話もできる雰囲気になっており、
男親同士の会話にも話題として出てくるようになりました。
全世帯が同じ班に引越ししてから4年半~5年近く経ちましたが、
ご近所が集まるたびに、「引越し場所や近所づきあいまでは引越し
前に選べないので、ここに引越しできて本当に良かった、安心でき
る」と班内全員の皆さんがいってくれます。
数年かかるかもしれませんが、このような行事を通じての共助の
可能性を手作りしながら、ご近所との絆を良くしていくということ
は大切かと思います。
私の住む仙台市における消防車の台数は人口100万人の都市に
もかかわらず、わずか86台です。
私は予約を入れて取材をしに仙台市消防局防災安全部を訪問しま
した。
そのときの私の質問は、「この台数では、近くかなり高い確率で
宮城県沖地震(マグニチュード(M)7~8)としきりに地元の報
道ニュースでいっているんですから、少ないのでは?」という内容
でした。
回答は「残念ながら、予算の都合上、宮城県沖地震に備えての完
璧な消防車台数をそろえることはできません。
1軒の自宅を消化するのに、消防車は3台必要です。ちょっとし
たビルを消化するのに10台は必要です。
宮城県沖地震がきたら延焼拡大しやすい場所に消防車を集中しま
すので、そうでない地域の方はあまり期待しないでください」とい
うことでした。やはり予算の関係上行政としては「多数のために少
数の犠牲はやむなし」という苦しい決断をせざるをえないのだ、と
感じました。
まさに公助には限界があります。自助だけでも無理なものがあり
ます。自助と公助を前提としながらも、共助(近所同士の助け合い
と災害ボランティアの力)が一番大切と私は思います。